巨人の坂本勇人内野手（３２）が１０日、出場選手登録を抹消された。９日のヤクルト戦（東京Ｄ）で右手母指（親指）末節骨骨折。復帰には１か月前後かかるとみられる。大黒柱の離脱で今後のショートは誰が守るのか―。候補選手、特長を背番号順に紹介する。

　増田大輝（２７歳・右投右打）　昨年は坂本が左脇腹違和感で欠場した試合で１試合「１番・遊撃」で先発した。最大の武器は「足」で機動力は相手にとって脅威。今季も途中出場で７試合遊撃を守っている。

　吉川尚輝（２６歳・右投左打）　広大な守備範囲と強肩で投手を助ける。大学時代は遊撃手。今季はオープン戦２試合に遊撃で先発出場。９日のヤクルト戦も負傷交代の坂本に代わって遊撃に入り１安打した。

　広岡大志（２４歳・右投右打）　右の大型内野手。坂本が自打球の影響で今季唯一、スタメンを外れた４月２５日の広島戦（東京Ｄ）は遊撃で先発した。力強い打撃を生かすために抜てきされる可能性も十分ある。

　若林晃弘（２７歳・右投両打）　現在５試合続けて二塁で先発。新型コロナ陽性から復帰後、出場１１試合連続出塁中と好調。例えば二塁に香月やウィーラーを入れる攻撃型布陣の場合は遊撃での出場もあり得る。

　北村拓己（２５歳・右投右打）　２月のキャンプでは原監督が名前を挙げ期待を寄せていた。４月１２日に登録抹消となって以降は２軍で遊撃も守り、勝負強い打撃でアピールしている。

　他にも湯浅や増田陸ら可能性を秘めた若手が多くいる。坂本不在は他の選手にとってチャンス。遊撃の競争激化がチーム力アップにつながっていくだろう。（巨人担当・片岡　優帆）

5/11(火) 6:00
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