1: : 2021/04/14(水) 11:49:04.96 _USER9
ヤフーニュース4/14 9:00 柳田理科雄
https://news.yahoo.co.jp/byline/yanagitarikao/20210414-00232594/
(略)
孫悟空はレッドリボン軍本部から北東へ2300km離れた村にいたのだが、桃白白が驚きの飛び方を披露したのは、このときだ。この殺し屋は石の柱を折り取ると「北東に2千3百キロか…」と空を見つめる。そして「では30分ほどでもどってきますので」と言うが早いか、石の柱をぶんっと空中に投げ、直後にそれに飛び乗って、孫悟空のいる村まで飛んでいったのである。
◆マッハ13で柱を投げる!
しかしそんなことができるのか?2300kmといえば、国内では那覇から札幌である。飛行機の直行便でも、約4時間。それほどの遠いところまでモノを投げられるのがすごい。しかも、それは石の柱!
柱の直径は30cm、長さは2mほどもあった。大理石だとすれば重量は350kg。普通だったら投げる以前に持ち上げただけでもビックリの重量物である。桃白白はこれを2300kmも投げた。
通常、投げた物体は放物線軌道を描くが、これは「地球が平らで、上空まで重力の強さが同じ」という仮定での取り扱い。2300kmとなると短距離弾道ミサイルの飛距離であり、地球が丸いことや重力が上空に行くほど弱くなる影響もあって、楕円軌道を描くと思われる。また、マンガの描写では、悟空のいる村に着地した柱は、地面に30度ほどの角度で刺さった。これらの条件から、桃白白が柱を投げたスピードを計算すると、なんと時速1万6千km=マッハ13だ!
こんな投擲ができるのがすごいが、それに追いついたのだから、桃白白はマッハ13以上の速度でジャンプしたことになる。「投げてからジャンプするまでの時間」と「ジャンプしてから柱に追いつくまでの時間」を同じと仮定すれば、彼の跳躍スピードは柱の2倍、すなわち時速3万2千km=マッハ26だ。
その軌道は、イラストのように柱のそれよりも直線に近く、柱には下から接近していく。これ筆者が桃白白だったら、あまりに怖いと思う。マッハ26でジャンプして、マッハ13の柱に追いつくということは、速度差マッハ13で柱が向かってくるのと同じ。最高速度で走ってくる新幹線に跳び乗るより、50倍ほど危険な行為だ。
しかも柱に追いついてから追い越すまでの時間は0.00045秒。このわずかな時間に飛び乗らないと、柱を追い越して、自分だけがスッ飛んでいく。その場合の着地点は1万9千kmの彼方で、もちろんそんなところに悟空はいない。マンガでは「ぴょっ!!!!」と気軽に飛び乗っているけど、どんな運動神経の持ち主なのか。このヒト291歳らしいのだが……。
◆「30分で戻る」の科学的な意味
いずれにせよ、桃白白は柱に乗り、その上に立って飛んでいった。さぞかし快適な空の旅……という気もするが、そうともいえない。厳密にいえば、桃白白は「柱に乗っていない」のだ。前述のとおり、柱はマッハ13で発射され、楕円軌道を描いて飛んでいる。これに乗って飛ぶということは、実際には飛び乗っただけでなく、柱にガシッとしがみついて、速度を同じにしたと見られるが、いずれにしても現在は柱と同じ軌道を描いている。
このように、重力のみを受けて同じ軌道を描く場合、桃白白と柱のあいだに、力はまったく働かない。桃白白は柱の上に立っているように見えるが、足の裏が柱に触れているだけ。それが離れても、桃白白の運動に何ら影響はない。
結局、柱があろうとなかろうと、桃白白は飛んでいく。マッハ13で2300kmを飛ぶのに要する時間は、10分40秒。往復で21分20秒だから、出発前に発した「30分で戻ってくる」という言葉を科学的に解釈すれば「孫悟空など、8分40秒もあれば倒してみせる」ということだ。さすが世界一の殺し屋ですな~。しかし科学的に心配するならば、桃白白が気にするべき相手は、悟空だけではないはずだ。飛行中の10分40秒のうち、9分間は上空100km以上を飛ぶことになる。
NASAは高度100km以上を「宇宙」としている。桃白白は9分間の宇宙の旅を経験することになるのであり、そこはほぼ真空の空間。常人ならたちまち鼓膜が破れ、肺が破裂してしまう。桃白白が驚異的な体力でこれに耐えたとしても、ダメージは免れまい。
……と思ったら、マンガの桃白白は平然と着地し、悟空に戦いを挑んだ。かめはめ波にも耐え、一度は悟空を倒した。この殺し屋、ホントにすごい。
筆者の結論は次のとおり。「自分が投げたモノに飛び乗って飛んでいく」という飛行方法は、ものすごい体力があれば実現できそう! でも、正確には「乗ったことにならない」んじゃないかな。
イラスト
https://news.yahoo.co.jp/byline/yanagitarikao/20210414-00232594/
(略)
孫悟空はレッドリボン軍本部から北東へ2300km離れた村にいたのだが、桃白白が驚きの飛び方を披露したのは、このときだ。この殺し屋は石の柱を折り取ると「北東に2千3百キロか…」と空を見つめる。そして「では30分ほどでもどってきますので」と言うが早いか、石の柱をぶんっと空中に投げ、直後にそれに飛び乗って、孫悟空のいる村まで飛んでいったのである。
◆マッハ13で柱を投げる!
しかしそんなことができるのか?2300kmといえば、国内では那覇から札幌である。飛行機の直行便でも、約4時間。それほどの遠いところまでモノを投げられるのがすごい。しかも、それは石の柱!
柱の直径は30cm、長さは2mほどもあった。大理石だとすれば重量は350kg。普通だったら投げる以前に持ち上げただけでもビックリの重量物である。桃白白はこれを2300kmも投げた。
通常、投げた物体は放物線軌道を描くが、これは「地球が平らで、上空まで重力の強さが同じ」という仮定での取り扱い。2300kmとなると短距離弾道ミサイルの飛距離であり、地球が丸いことや重力が上空に行くほど弱くなる影響もあって、楕円軌道を描くと思われる。また、マンガの描写では、悟空のいる村に着地した柱は、地面に30度ほどの角度で刺さった。これらの条件から、桃白白が柱を投げたスピードを計算すると、なんと時速1万6千km=マッハ13だ!
こんな投擲ができるのがすごいが、それに追いついたのだから、桃白白はマッハ13以上の速度でジャンプしたことになる。「投げてからジャンプするまでの時間」と「ジャンプしてから柱に追いつくまでの時間」を同じと仮定すれば、彼の跳躍スピードは柱の2倍、すなわち時速3万2千km=マッハ26だ。
その軌道は、イラストのように柱のそれよりも直線に近く、柱には下から接近していく。これ筆者が桃白白だったら、あまりに怖いと思う。マッハ26でジャンプして、マッハ13の柱に追いつくということは、速度差マッハ13で柱が向かってくるのと同じ。最高速度で走ってくる新幹線に跳び乗るより、50倍ほど危険な行為だ。
しかも柱に追いついてから追い越すまでの時間は0.00045秒。このわずかな時間に飛び乗らないと、柱を追い越して、自分だけがスッ飛んでいく。その場合の着地点は1万9千kmの彼方で、もちろんそんなところに悟空はいない。マンガでは「ぴょっ!!!!」と気軽に飛び乗っているけど、どんな運動神経の持ち主なのか。このヒト291歳らしいのだが……。
◆「30分で戻る」の科学的な意味
いずれにせよ、桃白白は柱に乗り、その上に立って飛んでいった。さぞかし快適な空の旅……という気もするが、そうともいえない。厳密にいえば、桃白白は「柱に乗っていない」のだ。前述のとおり、柱はマッハ13で発射され、楕円軌道を描いて飛んでいる。これに乗って飛ぶということは、実際には飛び乗っただけでなく、柱にガシッとしがみついて、速度を同じにしたと見られるが、いずれにしても現在は柱と同じ軌道を描いている。
このように、重力のみを受けて同じ軌道を描く場合、桃白白と柱のあいだに、力はまったく働かない。桃白白は柱の上に立っているように見えるが、足の裏が柱に触れているだけ。それが離れても、桃白白の運動に何ら影響はない。
結局、柱があろうとなかろうと、桃白白は飛んでいく。マッハ13で2300kmを飛ぶのに要する時間は、10分40秒。往復で21分20秒だから、出発前に発した「30分で戻ってくる」という言葉を科学的に解釈すれば「孫悟空など、8分40秒もあれば倒してみせる」ということだ。さすが世界一の殺し屋ですな~。しかし科学的に心配するならば、桃白白が気にするべき相手は、悟空だけではないはずだ。飛行中の10分40秒のうち、9分間は上空100km以上を飛ぶことになる。
NASAは高度100km以上を「宇宙」としている。桃白白は9分間の宇宙の旅を経験することになるのであり、そこはほぼ真空の空間。常人ならたちまち鼓膜が破れ、肺が破裂してしまう。桃白白が驚異的な体力でこれに耐えたとしても、ダメージは免れまい。
……と思ったら、マンガの桃白白は平然と着地し、悟空に戦いを挑んだ。かめはめ波にも耐え、一度は悟空を倒した。この殺し屋、ホントにすごい。
筆者の結論は次のとおり。「自分が投げたモノに飛び乗って飛んでいく」という飛行方法は、ものすごい体力があれば実現できそう! でも、正確には「乗ったことにならない」んじゃないかな。
イラスト
440: : 2021/04/14(水) 14:47:17.44
>>1
いや、漫画やから!
いや、漫画やから!
536: : 2021/04/14(水) 19:36:38.47
>>1
まるで漫画だよな
まるで漫画だよな
5: : 2021/04/14(水) 11:51:04.19
空想科学読本みたいだなと思ったら、作者の人か
11: : 2021/04/14(水) 11:53:10.04
>>5
だね
俺はこれより、ウルトラセブン巨大化培養液のやつが好きだった
だね
俺はこれより、ウルトラセブン巨大化培養液のやつが好きだった
34: : 2021/04/14(水) 11:58:47.76
>>5
こんなこと書く人なんて柳田理科雄以外にいないわなw
こんなこと書く人なんて柳田理科雄以外にいないわなw
152: : 2021/04/14(水) 12:24:02.42
>>5 >>34
まったく同じこと考えたw
あの本は理系にとって本当に面白い
まったく同じこと考えたw
あの本は理系にとって本当に面白い
178: : 2021/04/14(水) 12:30:02.68
>>5
空想科学読本は懐かしいな。あれは面白かった
最近では物理エンジンくんとかいうYouTuberが似たような内容で動画出してるわ
空想科学読本は懐かしいな。あれは面白かった
最近では物理エンジンくんとかいうYouTuberが似たような内容で動画出してるわ
322: : 2021/04/14(水) 13:25:03.64
>>178
懐かしいw
帰ってから読もう
懐かしいw
帰ってから読もう
7: : 2021/04/14(水) 11:51:59.04
好きなシーンだ
9: : 2021/04/14(水) 11:52:41.00
並の舞空術より早そう
17: : 2021/04/14(水) 11:54:38.85
できるわけないだろw
20: : 2021/04/14(水) 11:55:27.36
定期的にこういうの出るよな
21: : 2021/04/14(水) 11:55:29.85
序盤で登場してるが相当強い方だよな
25: : 2021/04/14(水) 11:56:03.42
すげえカッケーよなアレ
31: : 2021/04/14(水) 11:57:56.66
瞬間移動だの何だのできるんだからなんでもありだろ
引用元https://hayabusa9.5ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1618368544/
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