3/22(月) 16:05
NEWSポストセブン

蛍原徹はなぜ愛される？　『アメトーーク！』共演芸人が証言
ひとりMCをこなす（Getty Images）
　お笑いコンビ・雨上がり決死隊の宮迫博之が『アメトーーク！』（テレビ朝日）を離れてから、1年半以上が経った。宮迫の闇営業問題の影響で一時は打ち切りも危ぶまれたものの、相方の蛍原徹が番組を守り続けている。蛍原だけになった『アメトーーク！』も変わらず和気あいあいとした雰囲気で、長年の視聴者もそれほど違和感を覚えていないのではないだろうか。

　コンビが活動休止状態となっても、テレビの中の蛍原は、いつも通りの笑顔を浮かべている。しかし、2月23日に放送された『あちこちオードリー～春日の店あいてますよ？～』では、軽い口ぶりながら、『アメトーーク！』の現在についても口にしていた。

　蛍原は「やっぱり迷惑かけてるわけやんか。スタッフの方にも、ゲストの方にもそうやし。必死で何とかやらなあかん。何とか盛り上げないとって。でもやっぱりな～んもでけへんな。俺」と語り、「ほんまに周りの人のおかげ」と感謝の念を明かした。

『アメトーーク！』に何度も出演した経験のあるお笑いコンビ・マテンロウのアントニーは、宮迫がいなくなってからの同番組の雰囲気について語る。

「宮迫さんが番組を離れてから、僕は昨年11月の『スニーカー芸人2020』に出演しました。自分が何の話をするかで精一杯なので、番組の体制が変わったことを意識する余裕はあまりなかったんですが、蛍原さんは前と全然変わらない様子でした。蛍原さんの隣にサポートMCみたいな感じでケンコバさん（ケンドーコバヤシ）がいましたが、蛍原さんとケンコバさんがコンビみたいにしっくりきて、出ている側としてもまったく違和感なくトークできました」
　アントニーは、大先輩である蛍原の人柄を絶賛する。

「普段から優しい雰囲気があふれだしていて、人に怒ることも、周りをピリッとさせることもありません。一緒にユニットコントをやったとき、僕がひとつふたつミスしても何も言いませんでした（笑）。

　コントの稽古の合間に蛍原さんに『スニーカー買いたいからオススメ教えて』と聞かれたことがありました。僕が自分なりにオススメを提案したら、その次の次の週くらいに蛍原さんが本当にそのスニーカーを買って履いてきて、『薦めてくれてありがとう』とお礼を言ってくれました。大先輩が、ですよ？　僕の方が20年くらい後輩なのに、そんなふうに扱ってくれるんです。

　僕が小学生の頃からテレビで活躍している雲の上の人なのに、優しい近所の人みたいな感じ。視聴者からもスタッフからも、誰からも嫌われることがない方だと思います」

　蛍原の人柄の良さは芸能界でも評判で、女優・吉岡里帆も『アメトーーク！』にゲスト出演したときのことを「（蛍原は）包み込むように進行してくださる。『大丈夫だ、この場所』みたいな。守られている感というか」と振り返っている（J-WAVEのラジオ番組『LIFESTYLE COLLEGE』の2020年11月8日に放送された回より）。

「守られている感」を与える優しさの持ち主だからこそ、「今度は自分たちが守る番だ」と周囲も一肌脱ぐということだろうか。

　なお、テレビ朝日は3月2日、報道陣の質問に対して、「（宮迫の復帰は）現在のところ、予定しておりません」と回答したと報じられている。周囲の惜しみないサポートを受けながら、今後も蛍原ひとり体制の『アメトーーク！』が続きそうだ。

◆取材・文／原田イチボ（HEW）



https://news.yahoo.co.jp/articles/6f1addb58e9a409e41ea461ef9b8ffc4ede7e84b