1: : 2021/01/08(金) 09:57:13.49
※新潮
(略)
■算数問題の解答にあ然 「結果」だけを求め過ぎる日本社会の弊害は、教育の現場にも
「赤いテープの長さは120cm」で「白いテープの0.6倍」が分からない子供たち
プロセスを軽視して答えさえ当てればよいという教育は、小学校の算数の段階から行われている。例として、「割合」の問題を取り上げよう。「比べられる量・もとにする量・割合」に関しては、「基準とする対象を1あるいは100%とすると、比べられる対象はどのくらいになるか」という理解が先ず大切である。だが、そのような理解が覚束ない子どもたちに対して、「く(比べられる量)・も(もとにする量)・わ(割合)」なる図式の暗記だけの教育・学習が広まっている。
割合の内容に関しては、「どのような先生に指導されたか」という運が多分に影響している。理解を無視し、「く・も・わ」の暗記から入る学習を経た子どもたちは、簡単な割合の問題は解ける。しかし、やがて時間が経つと割合の問題がさっぱり解けなくなってしまう。その証拠に、以下のような事例が多々あるのだ。
2012年の全国学力テスト(全国学力・学習状況調査)に次の内容の問題が出題された(小学6年対象の算数A3(1))。赤いテープと白いテープの長さについて、「赤いテープの長さは120cmです」、「赤いテープの長さは、白いテープの長さの0.6倍です」が分かっているという前提で、4つの図から適当なものを選択させる問題だ(図参照)。
https://image.news.livedoor.com/newsimage/stf/5/c/5cb45_1523_b8552007_38815316.jpg
(1)は白テープが120cm、赤テープがその0.6倍になっている。
(2)は白テープが120cmで、白テープは赤テープの0.6倍になっている。
(3)は赤テープが120cm、白テープがその0.6倍になっている。
(4)は赤テープが120cmで、赤テープは白テープの0.6倍になっている。
(3)と回答した生徒が50.9%もいる半面、正解の(4)を回答した生徒が34.3%しかいなかった。
2012年度の全国学力テストから加わった理科の中学分野(中学3年対象)では、10%の食塩水を1000グラムつくるのに必要な食塩と水の質量をそれぞれ求めさせる問題が出題された。これに「食塩100グラム」「水900グラム」と正しく答えられたのは52.0%に過ぎなかった。1983年に、同じ中学3年を対象にした全国規模の学力テストで、食塩水を1000グラムではなく100グラムにした同一の問題が出題され、この時の正解率は69.8%だった。
注意すべき点は、「割合」を根本から理解させる教育と、「く・も・わ」の図式などを用いて暗記で誤魔化す教育を比べると、前者は苦労が伴うものである一方で、後者は苦労せずに覚えさせられる面がある。しかし子どもたちの将来を考えれば、前者の教育が大切なのである。
算数教育ばかりでなく数学教育全般で、公式や定理の証明を省略して結果の暗記だけの学びが増え、それによる珍現象も目立ってきた。筆者はこのような傾向を見直すために、今後のAI時代にはプロセスの理解が大切で、暗記だけの学習は通用しないことを訴える書『AI時代に生きる数学力の鍛え方』(東洋経済新報社)を昨年末に出版した。とくに、暗記だけの算数・数学の学習では発想力や応用力が身に付かないことを説き、数学嫌いが多い日本の現状を憂慮し、出前授業などで好評だった興味・関心を高める題材も数多く紹介している。
2019年3月に経済産業省は、レポート「数理資本主義の時代~数学パワーが世界を変える」を発表し、社会のあらゆる場面でデジタル革命が起きている現状を「第四次産業革命」と捉え、数学の重要性を訴えている。さらに経団連も、「文系大学生も数学を必修として学ぶこと」等々の提言を出している。
しかしながら、算数・数学の学びでは理解が大切で、答えを導くプロセスをしっかり述べなくてはならないことを、改めて認識すべきである。そのためには、日本全体を覆っている「結果」を求め過ぎる国民の意識を、「プロセス」を大切にする意識に改めることが緊要の課題だろう。
全文はソース先で
2021年1月8日 8時0分 デイリー新潮
(略)
■算数問題の解答にあ然 「結果」だけを求め過ぎる日本社会の弊害は、教育の現場にも
「赤いテープの長さは120cm」で「白いテープの0.6倍」が分からない子供たち
プロセスを軽視して答えさえ当てればよいという教育は、小学校の算数の段階から行われている。例として、「割合」の問題を取り上げよう。「比べられる量・もとにする量・割合」に関しては、「基準とする対象を1あるいは100%とすると、比べられる対象はどのくらいになるか」という理解が先ず大切である。だが、そのような理解が覚束ない子どもたちに対して、「く(比べられる量)・も(もとにする量)・わ(割合)」なる図式の暗記だけの教育・学習が広まっている。
割合の内容に関しては、「どのような先生に指導されたか」という運が多分に影響している。理解を無視し、「く・も・わ」の暗記から入る学習を経た子どもたちは、簡単な割合の問題は解ける。しかし、やがて時間が経つと割合の問題がさっぱり解けなくなってしまう。その証拠に、以下のような事例が多々あるのだ。
2012年の全国学力テスト(全国学力・学習状況調査)に次の内容の問題が出題された(小学6年対象の算数A3(1))。赤いテープと白いテープの長さについて、「赤いテープの長さは120cmです」、「赤いテープの長さは、白いテープの長さの0.6倍です」が分かっているという前提で、4つの図から適当なものを選択させる問題だ(図参照)。
https://image.news.livedoor.com/newsimage/stf/5/c/5cb45_1523_b8552007_38815316.jpg
(1)は白テープが120cm、赤テープがその0.6倍になっている。
(2)は白テープが120cmで、白テープは赤テープの0.6倍になっている。
(3)は赤テープが120cm、白テープがその0.6倍になっている。
(4)は赤テープが120cmで、赤テープは白テープの0.6倍になっている。
(3)と回答した生徒が50.9%もいる半面、正解の(4)を回答した生徒が34.3%しかいなかった。
2012年度の全国学力テストから加わった理科の中学分野(中学3年対象)では、10%の食塩水を1000グラムつくるのに必要な食塩と水の質量をそれぞれ求めさせる問題が出題された。これに「食塩100グラム」「水900グラム」と正しく答えられたのは52.0%に過ぎなかった。1983年に、同じ中学3年を対象にした全国規模の学力テストで、食塩水を1000グラムではなく100グラムにした同一の問題が出題され、この時の正解率は69.8%だった。
注意すべき点は、「割合」を根本から理解させる教育と、「く・も・わ」の図式などを用いて暗記で誤魔化す教育を比べると、前者は苦労が伴うものである一方で、後者は苦労せずに覚えさせられる面がある。しかし子どもたちの将来を考えれば、前者の教育が大切なのである。
算数教育ばかりでなく数学教育全般で、公式や定理の証明を省略して結果の暗記だけの学びが増え、それによる珍現象も目立ってきた。筆者はこのような傾向を見直すために、今後のAI時代にはプロセスの理解が大切で、暗記だけの学習は通用しないことを訴える書『AI時代に生きる数学力の鍛え方』(東洋経済新報社)を昨年末に出版した。とくに、暗記だけの算数・数学の学習では発想力や応用力が身に付かないことを説き、数学嫌いが多い日本の現状を憂慮し、出前授業などで好評だった興味・関心を高める題材も数多く紹介している。
2019年3月に経済産業省は、レポート「数理資本主義の時代~数学パワーが世界を変える」を発表し、社会のあらゆる場面でデジタル革命が起きている現状を「第四次産業革命」と捉え、数学の重要性を訴えている。さらに経団連も、「文系大学生も数学を必修として学ぶこと」等々の提言を出している。
しかしながら、算数・数学の学びでは理解が大切で、答えを導くプロセスをしっかり述べなくてはならないことを、改めて認識すべきである。そのためには、日本全体を覆っている「結果」を求め過ぎる国民の意識を、「プロセス」を大切にする意識に改めることが緊要の課題だろう。
全文はソース先で
2021年1月8日 8時0分 デイリー新潮
12: : 2021/01/08(金) 09:59:46.53
>>1
理科教員だが、まさに今俺が感じてるのとまったく一緒だ
生徒は「考えなくてもいい」「覚えやすい公式」を求める
この場合の「く・も・わ」のように
そして、最大の問題は、教える方の若い教員もそういう
覚え方で育ってきていること
本質を考える習慣がないまま教員になり、自分がやった
「うまい覚え方」をそのまま生徒に伝え、それで生徒が
できるようになると満足し、教育した気になっている
理科教員だが、まさに今俺が感じてるのとまったく一緒だ
生徒は「考えなくてもいい」「覚えやすい公式」を求める
この場合の「く・も・わ」のように
そして、最大の問題は、教える方の若い教員もそういう
覚え方で育ってきていること
本質を考える習慣がないまま教員になり、自分がやった
「うまい覚え方」をそのまま生徒に伝え、それで生徒が
できるようになると満足し、教育した気になっている
68: : 2021/01/08(金) 10:06:17.64
>>12
やばいよな
大人がまったく考えなくなってるよ(´・ω・`)
やばいよな
大人がまったく考えなくなってるよ(´・ω・`)
85: : 2021/01/08(金) 10:07:30.90
>>12
算数の本質がいつから国語になったんだ
算数の本質がいつから国語になったんだ
596: : 2021/01/08(金) 10:53:17.89
>>12
覚えた者が成績が良い
考えた者は負け
覚えた者が成績が良い
考えた者は負け
189: : 2021/01/08(金) 10:17:27.93
>>1
これって国語力の問題じゃないの?
これって国語力の問題じゃないの?
380: : 2021/01/08(金) 10:33:35.56
>>1
結果だけを求めると計算が出来なくなるってのは飛躍しすぎ。
結果だけを求めると計算が出来なくなるってのは飛躍しすぎ。
3: : 2021/01/08(金) 09:57:59.05
円周率は3
60: : 2021/01/08(金) 10:05:36.78
>>3
その時の東大の円周率の証明問題は秀逸だった
ガリ勉にはない機転で面白かったのと東大の底力を感じた
その時の東大の円周率の証明問題は秀逸だった
ガリ勉にはない機転で面白かったのと東大の底力を感じた
329: : 2021/01/08(金) 10:28:57.26
>>60
3以上4以下を証明しろってやつだっけ?
3以上4以下を証明しろってやつだっけ?
491: : 2021/01/08(金) 10:42:55.73
>>3
今の高3以下の学年はちゃんと3.14で習ってるから安心して
今の高3以下の学年はちゃんと3.14で習ってるから安心して
547: : 2021/01/08(金) 10:48:36.90
>>3
それはそれでいいんだよ。その近似を使って概算を暗算する癖をつければ。
3.1415926535897932384626433832795028841971...
を覚えたところで使えない知識でしかない。
3という近似で実際に面積や体積の概算をする,常に定量的な評価をしようとする姿勢を養うことが大事だから。
勿論,3.14という近似で3桁の扱いを暗算でできるならそれはそれでいい。
関数電卓や表計算ソフトなんて π がかなりの桁数の近似で使えるからそれ使っちゃえばいい。
世の中,「で?大体どの程度なんだよ?」「一体いくらなんだよ?」って聞かれたら
「大まかに〇〇程度ですが,詳細見積もりは後ほど」が普通だろ。
「円周率は無限小数で正確には出せません」なんて答えではやっていけない。
それに,相手が概算できれば詐欺にもかけにくいしな。
それはそれでいいんだよ。その近似を使って概算を暗算する癖をつければ。
3.1415926535897932384626433832795028841971...
を覚えたところで使えない知識でしかない。
3という近似で実際に面積や体積の概算をする,常に定量的な評価をしようとする姿勢を養うことが大事だから。
勿論,3.14という近似で3桁の扱いを暗算でできるならそれはそれでいい。
関数電卓や表計算ソフトなんて π がかなりの桁数の近似で使えるからそれ使っちゃえばいい。
世の中,「で?大体どの程度なんだよ?」「一体いくらなんだよ?」って聞かれたら
「大まかに〇〇程度ですが,詳細見積もりは後ほど」が普通だろ。
「円周率は無限小数で正確には出せません」なんて答えではやっていけない。
それに,相手が概算できれば詐欺にもかけにくいしな。
642: : 2021/01/08(金) 10:56:34.28
>>547
これ
細かい数字(一般的にも、3.14までだし)を含めて計算したところで、
結果が細くなるか否か、ってだけだし
そもそもそれは算数の話であって、数学ではパイに置き換えて、それが3だろうが4だろうが5だろうが、関係なく先に進んでしまうし、
3や3.14やパイが何の数字(概念か)を理解できていれば何の問題もないよね
これ
細かい数字(一般的にも、3.14までだし)を含めて計算したところで、
結果が細くなるか否か、ってだけだし
そもそもそれは算数の話であって、数学ではパイに置き換えて、それが3だろうが4だろうが5だろうが、関係なく先に進んでしまうし、
3や3.14やパイが何の数字(概念か)を理解できていれば何の問題もないよね
968: : 2021/01/08(金) 11:23:50.20
>>642
円周率を3にしてしまうと、円周と円に内接する正六角形の外周の長さが同じという話になってしまう。
それが視覚的に直感で掴めれば、円周率を理解していると言えるかも。
円周率を3にしてしまうと、円周と円に内接する正六角形の外周の長さが同じという話になってしまう。
それが視覚的に直感で掴めれば、円周率を理解していると言えるかも。
9: : 2021/01/08(金) 09:59:20.58
■の、は のひっかけ
120cm
白のテープ「の」0.6倍
つまり赤のテープが72cm
ーーーーーーーーーーー
120cm
白のテープ「は」0.6倍
これなら白のテープが72cm
120cm
白のテープ「の」0.6倍
つまり赤のテープが72cm
ーーーーーーーーーーー
120cm
白のテープ「は」0.6倍
これなら白のテープが72cm
62: : 2021/01/08(金) 10:05:41.94
>>9
それが引っ掛けだと思う奴はまともな日常生活を送れてるんだろうか
てにをは が分からないってことだよな
それが引っ掛けだと思う奴はまともな日常生活を送れてるんだろうか
てにをは が分からないってことだよな
11: : 2021/01/08(金) 09:59:30.48
大人の方が多い。
たぶん正答率はこの小学生以下だと思う。
たぶん正答率はこの小学生以下だと思う。
47: : 2021/01/08(金) 10:04:20.91
>>11
ちょっと前のニュースでは10,20代に多く、言葉を言葉通りにしか受け止められず、比喩とかされると話が通じなくなるとか
物心ついたときからネット環境の子供に文章問題とか、読み解く力が欠けてる
とかやってたぜ
ちょっと前のニュースでは10,20代に多く、言葉を言葉通りにしか受け止められず、比喩とかされると話が通じなくなるとか
物心ついたときからネット環境の子供に文章問題とか、読み解く力が欠けてる
とかやってたぜ
13: : 2021/01/08(金) 09:59:46.79
労働者になるか経営者になるか
日本はほとんどが労働者だからきのみきのまま
日本はほとんどが労働者だからきのみきのまま
576: : 2021/01/08(金) 10:51:36.41
>>13
小学生乙w勉強頑張ろうな
小学生乙w勉強頑張ろうな
14: : 2021/01/08(金) 09:59:52.17
なんで日本社会の話に飛躍させるのかねえ。
日本以外の国では、全ての子供が正答できるのかよ。
日本以外の国では、全ての子供が正答できるのかよ。
15: : 2021/01/08(金) 10:00:11.25
答えを出す能力よりも式を立てる能力を重視するべき
五線譜が使えなくても鼻歌で作曲できる時代に計算能力を問わなくても良い
五線譜が使えなくても鼻歌で作曲できる時代に計算能力を問わなくても良い
681: : 2021/01/08(金) 10:59:20.92
>>15
式というよりも解き方のイメージが頭に浮かぶかどうかだべ
式というよりも解き方のイメージが頭に浮かぶかどうかだべ
29: : 2021/01/08(金) 10:02:19.05
これ問題の書き方も悪いよ
257: : 2021/01/08(金) 10:23:21.61
>>29
これ
たいていは、日本文が下手なことが原因
解釈の仕方が幾通りもあり、脳で処理しづらい
正解率が低い責任を、子供だけに押し付ける考え方を改めないとな
これ
たいていは、日本文が下手なことが原因
解釈の仕方が幾通りもあり、脳で処理しづらい
正解率が低い責任を、子供だけに押し付ける考え方を改めないとな
311: : 2021/01/08(金) 10:27:35.05
>>257
この文章から別の解釈が出てきて脳で処理できなくて間違えるようなら、それは間違えとカウントするべきだろう
全国学力テストなんだから学力を見ないとな
この文章から別の解釈が出てきて脳で処理できなくて間違えるようなら、それは間違えとカウントするべきだろう
全国学力テストなんだから学力を見ないとな
270: : 2021/01/08(金) 10:24:14.23
>>29
いやいうや、そもそもがそういう能力を試す問題なんでしょ
いやいうや、そもそもがそういう能力を試す問題なんでしょ
引用元https://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1610067433/
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