Appleの「iPhone 12」ならびに「iPhone 12 Pro」の売れ行きが好調で、世界で最も売れている5Gスマートフォンの第1位と第2位になったとする調査結果が、市場調査会社Counterpoint Researchから発表された。同レポートによると、10月23日に先行発売されたiPhoneの2機種が、10月に世界で販売された5Gスマートフォン全体の24％を占めたという。

　「特に『iOS』利用者層において、5Gへのアップグレードに対する大きな累積需要があり、それが今、販売台数に表れている」と、CounterpointのアナリストであるVarun Mishra氏は、このデータに関する米国時間12月21日付のブログ記事に記している。同氏は、（米国の）携帯通信各社がプロモーションを展開したことで、多くのケースで799ドル（日本では8万5800円）からという端末価格が無料にまで引き下げられているとし、そうしたプロモーションを利用した購入が、10月のiPhone 12販売台数の3分の1以上を占めたと指摘している。

　同ランキングで第3位に入ったのは、1300ドル（約1万3500円）で発売されたサムスンの「Galaxy Note Ultra 5G」で、4位以降は中国ブランドの華為技術（ファーウェイ）とオッポの端末が続いている。

　Appleは2021年1月に、2020年10-12ヶ月期（同社の2021年度第1四半期）の決算発表を行うことになっており、その中ではクリスマスシーズンのiPhone 12の売れ行きを示すデータが公表されるとみられている。
2020年12月23日 07時52分
https://japan.cnet.com/article/35164255/