「ザマーを知っているかい?」
雑談中、若手編集部員にこう聞いたことがある。
すると、「う~ん、詳しくは知らないですね。もちろん名前は知っていますが」と返されたので、思わず少し早口で次のように説明してしまった。
「えっ、マティアス・ザマーだよ。ユーロ96でドイツ代表の優勝に大きく貢献したあのザマーだよ。バロンドールにも輝いた世界屈指のリベロで、(ユーロ96の)クロアチアとの準々決勝では決勝ゴール。ディフェンダーなのに『なぜ、そこに?』って感じで、点を取るんだよ」
これがいわゆるジェネレーションギャップなのか。そんなことを考えながら、もうひとつ質問してみる。
「じゃあ、Jリーグ開幕当初にバリバリ活躍していた頃のカズ(三浦知良)は知っている?」
若手編集部員の反応はいまひとつ。
返ってきた答は「活躍したのは知っていますが、具体的にどの試合でと言われると、すぐに出てきませんね」というものだった。
知らないのか、もったいない。これが率直な感想だった。
絶頂期のカズをリアルタイムで見てきた自分にとっては、彼こそ真のスーパースターだ。
とにかくイメージとしては、大事な局面で必ずと言っていいほど決定的な仕事をする。
その決定力たるや、半端ないを通り越して神がかっていた。
例えば、1993年シーズンのJリーグ・チャンピオンシップ第1戦では鹿島を相手に先制ゴール、日本代表戦では92年のアジアカップ・イラン戦(グループリーグ最終戦)で決勝弾を叩き込んでいるのだ。
勝たなければ準決勝に進めないそのイラン戦、終了間際に井原正巳のスルーパスから右足でゴールに叩き込んだカズはまさに救世主だった。
試合後の「魂込めました、足に」というフレーズに心を揺さぶられたサッカーファンも多いだろう。
ただ、イラン戦のゴール以上に記憶に刻まれているのが、1993年4月8日に行なわれたアメリカ・ワールドカップ・アジア1次予選の初戦、タイ戦での先制点だ。
福田正博がペナルティエリア付近に出したパスに反応したカズは、目の前でバウンドして落下するボールを細かいステップで合わせて左足で蹴り込んだのだ。
福田曰く「ワールドカップ予選の初戦でガチガチに緊張していた」日本代表にとって、文字通り値千金の決勝弾になるゴール(見た目以上に難しいシュート)はその後の戦いに勢いをもたらす意味でも印象深かった。
93年アメリカ・ワールドカップのアジア最終予選・韓国戦で決めたゴールからも感じ取れるように、どういうわけかカズのところにボールが転がってくる。
いや、絶妙なポジションを取っているからこそ、そういうシチュエーションが生まれるのだろう。
もちろんシュートの上手さも見逃せない。蹴るコースが抜群に上手いのだ。
振り返れば、感動的だった復興チャリティーマッチ(11年3月29日の日本代表対Jリーグ選抜)のゴールも、繊細なボールタッチ、正確なキックから生まれている。
ここでゴールが欲しい。エースとしての重圧を背負いながらも、そのタイミングで大仕事をやってのけてしまうカズは、オフトジャパン以降、日本代表で最高のゴールゲッターだと確信している。
とにかく、勝負強くて、格好いい。魅惑のドレッドヘア、当時は画期的だった"またぎフェイント"、そしてカズダンスも含めて絵になる男だ。
たとえ、いつか、引退する日が来ても……。カズは永遠のスーパースターだ。
文●白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)
2020年04月27日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)
https://www.soccerdigestweb.com/news/detail1/id=72218
雑談中、若手編集部員にこう聞いたことがある。
すると、「う~ん、詳しくは知らないですね。もちろん名前は知っていますが」と返されたので、思わず少し早口で次のように説明してしまった。
「えっ、マティアス・ザマーだよ。ユーロ96でドイツ代表の優勝に大きく貢献したあのザマーだよ。バロンドールにも輝いた世界屈指のリベロで、(ユーロ96の)クロアチアとの準々決勝では決勝ゴール。ディフェンダーなのに『なぜ、そこに?』って感じで、点を取るんだよ」
これがいわゆるジェネレーションギャップなのか。そんなことを考えながら、もうひとつ質問してみる。
「じゃあ、Jリーグ開幕当初にバリバリ活躍していた頃のカズ(三浦知良)は知っている?」
若手編集部員の反応はいまひとつ。
返ってきた答は「活躍したのは知っていますが、具体的にどの試合でと言われると、すぐに出てきませんね」というものだった。
知らないのか、もったいない。これが率直な感想だった。
絶頂期のカズをリアルタイムで見てきた自分にとっては、彼こそ真のスーパースターだ。
とにかくイメージとしては、大事な局面で必ずと言っていいほど決定的な仕事をする。
その決定力たるや、半端ないを通り越して神がかっていた。
例えば、1993年シーズンのJリーグ・チャンピオンシップ第1戦では鹿島を相手に先制ゴール、日本代表戦では92年のアジアカップ・イラン戦(グループリーグ最終戦)で決勝弾を叩き込んでいるのだ。
勝たなければ準決勝に進めないそのイラン戦、終了間際に井原正巳のスルーパスから右足でゴールに叩き込んだカズはまさに救世主だった。
試合後の「魂込めました、足に」というフレーズに心を揺さぶられたサッカーファンも多いだろう。
ただ、イラン戦のゴール以上に記憶に刻まれているのが、1993年4月8日に行なわれたアメリカ・ワールドカップ・アジア1次予選の初戦、タイ戦での先制点だ。
福田正博がペナルティエリア付近に出したパスに反応したカズは、目の前でバウンドして落下するボールを細かいステップで合わせて左足で蹴り込んだのだ。
福田曰く「ワールドカップ予選の初戦でガチガチに緊張していた」日本代表にとって、文字通り値千金の決勝弾になるゴール(見た目以上に難しいシュート)はその後の戦いに勢いをもたらす意味でも印象深かった。
93年アメリカ・ワールドカップのアジア最終予選・韓国戦で決めたゴールからも感じ取れるように、どういうわけかカズのところにボールが転がってくる。
いや、絶妙なポジションを取っているからこそ、そういうシチュエーションが生まれるのだろう。
もちろんシュートの上手さも見逃せない。蹴るコースが抜群に上手いのだ。
振り返れば、感動的だった復興チャリティーマッチ(11年3月29日の日本代表対Jリーグ選抜)のゴールも、繊細なボールタッチ、正確なキックから生まれている。
ここでゴールが欲しい。エースとしての重圧を背負いながらも、そのタイミングで大仕事をやってのけてしまうカズは、オフトジャパン以降、日本代表で最高のゴールゲッターだと確信している。
とにかく、勝負強くて、格好いい。魅惑のドレッドヘア、当時は画期的だった"またぎフェイント"、そしてカズダンスも含めて絵になる男だ。
たとえ、いつか、引退する日が来ても……。カズは永遠のスーパースターだ。
文●白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)
2020年04月27日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)
https://www.soccerdigestweb.com/news/detail1/id=72218
4: : 2020/04/27(月) 15:59:33.64
>>1
逆足でフリーキック決めてたよね
てっきり左が利き脚かとさっかくしたくらい
逆足でフリーキック決めてたよね
てっきり左が利き脚かとさっかくしたくらい
7: : 2020/04/27(月) 16:04:00.05
イタリアでは役立たずだったのに
日本に帰ってきたら別格で、世界との差を実感した
日本に帰ってきたら別格で、世界との差を実感した
9: : 2020/04/27(月) 16:05:01.08
フランス予選はピークアウトしてたもんね。アメリカw杯の時に行っとくべきだった。武田…
12: : 2020/04/27(月) 16:06:05.18
左右両方の足で制度の高いキックが出来る
これだけでもすごい時代だったんだぞ
フリーキックとかまさにそうで、右利きなのに場所によっては左で蹴ってゴールしてた
これだけでもすごい時代だったんだぞ
フリーキックとかまさにそうで、右利きなのに場所によっては左で蹴ってゴールしてた
22: : 2020/04/27(月) 16:11:42.54
>>12
中田が蹴るはずのFKカズが蹴って
あ〜って印象しかない
だからどれくらい精度凄いか見てみたい
中田が蹴るはずのFKカズが蹴って
あ〜って印象しかない
だからどれくらい精度凄いか見てみたい
14: : 2020/04/27(月) 16:06:15.37
カズという存在が無ければ、プロ化はあり得なかった
サッカーだけで飯を食えてる連中は
カズに足を向けて寝られないだろ
サッカーだけで飯を食えてる連中は
カズに足を向けて寝られないだろ
18: : 2020/04/27(月) 16:09:25.77
ちょっと浮いたボールをコントロールして蹴るのがうまかった印象
19: : 2020/04/27(月) 16:10:00.57
カズのピークってJリーグが始まってからジェノア行く前あたり?
いつだったかヴェルディ時代に「カズ、全然走れてねーじゃん」ってのを見たから
第一線じゃないとは言え、いまだ現役やれてるのは凄いとは思うが
いつだったかヴェルディ時代に「カズ、全然走れてねーじゃん」ってのを見たから
第一線じゃないとは言え、いまだ現役やれてるのは凄いとは思うが
30: : 2020/04/27(月) 16:16:51.65
現役大学生が「何故引退しないのかわからない」と言っていた
32: : 2020/04/27(月) 16:17:06.00
スターではあるけどゲームとかで能力を数値化したら、ちょっとイイ選手て感じかも
35: : 2020/04/27(月) 16:18:15.46
武田よりはマシ程度のイメージ。
44: : 2020/04/27(月) 16:23:53.27
マジレスするとドーハまでは凄かったよ
あれから一気に下降した
あれから一気に下降した
45: : 2020/04/27(月) 16:23:53.61
ブラジル時代はウイングとして評価が高かったんだよね。
点取り屋のポジションは日本戻ってからだっけ。
点取り屋のポジションは日本戻ってからだっけ。
48: : 2020/04/27(月) 16:24:27.96
93年のアジア予選をリアルタイムで見てない奴はカズを語る資格なし
49: : 2020/04/27(月) 16:25:20.80
>>48
観てますが?
観てますが?
53: : 2020/04/27(月) 16:26:52.70
当時のスーパー助っ人外国人にも見劣りしなかったな
キレが半端なかった
キレが半端なかった
引用元https://hayabusa9.5ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1587970648/
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