12/22(水) 5:15配信
東スポWeb

このままでは終われないソフトバンク・松田（東スポWeb）

　来季の熱男はギラギラと貪欲に燃えたぎる。ソフトバンクの松田宣浩内野手（３８）が２１日にペイペイドームで契約交渉に臨み、減額制限を大幅に超える３億円ダウンの年俸１億５０００万円でサインした。完全復活へ巻き返しを図る来季は原点に立ち返るべく〝キャラ卒業〟まで考えているという。

　減額制限に定められている４０％を大きくオーバー。２０１８年オフの和田毅投手（４億円→１億円）に並ぶ球団史上最大の年俸ダウンだった。

　当然ながら松田にも衝撃や葛藤はあった。減額制限を超えた場合、自由契約となって他球団への移籍可能になる。そんなことも「（頭をよぎった瞬間は）ゼロではなかったと思います」と言う。それでも球団から「戦力として考えている」との言葉をかけられ、気持ちの整理をつけて前を向いた。「プロ野球の世界は厳しい。結果を出した者が評価され、出せなかったら評価されないことは当然なので。しっかり受け止めてやろうと思う」と力強く話した。

　このまま終わるつもりはない。目指すは完全復活だ。巻き返しに向けて〝キャラ卒業〟への思いを口にした。

「来季は数字、結果を追い求めていきたい。成績が出ないのにチームのためにと言ってたらアマチュア野球なので。まず自分のことを考えてガンガンとやりたい。それがチームの勝利やプラスにつながると思う」

　松田といえば声などでのチームへの献身でも知られる。ただ、特に直近２年はチームを引っ張らなくてはいけない立場との思いから、必要以上にフォア・ザ・チームを優先してしまった面があったという。来季に関してはあくまでも個の成績を追求することに軸足を置く。「バリバリのレギュラーの時はそうだった。その考えに今一度、戻ってやっていきたい」

　かねて「声は自然と出るもの。僕にとって普通のこと」と話していたように、急に寡黙な選手になるとは考えにくい。それでも意識を変えるだけで気持ちの面の負担は軽くなる。盟友・柳田がキャプテンを務める来季は原点に立ち返り、自然体の中で声を出してナインを鼓舞していく。

　今季は１１５試合に出場して、打率２割３分４厘、１４本塁打、４７打点。７年ぶりに規定打席にも到達しなかった。来季は三塁にもこだわらない。「もっとできるなという思いがある。来シーズンこの悔しさをバネにバットを振っていきたい」。闘志をギラつかせて背水のシーズンに臨む。（金額は推定）



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