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1: : 2021/09/02(木) 11:22:52.44 _USER9
◇「週刊少年ジャンプ」中野博之編集長インタビュー前編

 海賊王を目指すモンキー・D・ルフィと仲間たちの冒険を描く尾田栄一郎さんの漫画「ONE PIECE」(以下ワンピース)のコミックス第100巻が、9月3日にいよいよ発売される。集英社の漫画雑誌「週刊少年ジャンプ」で1997年から連載され、コミックスの累計発行部数が全世界で4億9000万部を突破したワンピースは、なぜ多様なファンに愛され、いくつものムーブメントを起こしながら成長し続けるのか――。その謎を、中野博之・同誌編集長に聞いた(前編、後編の全2回)。【聞き手・平野啓輔】

 ◇何回も読まなきゃいけない面白さ

 ――ワンピースが長年愛され続けてきた理由は?

 理由はいくらでも思いつくのですが、一番は尾田栄一郎という漫画家の圧倒的な情熱と才能とパワーに尽きます。少年少女に面白い漫画を届けるという揺るぎない意志。これを尾田先生以上に持っている作家を見たことがありません。常に小さい読者に目が向いているということは、すなわち新しい読者に目が向いていることにもなるので、ずっと新規の読者が入ってきている。これがトップを走り続けられる理由だと思います。週刊連載を20年以上続けることは本当に大変なことで、皆さんが思っている以上にとんでもない修羅場で原稿を描いてくださっています。

 ――漫画としての評価は?

 ワンピースには絵やストーリー構成に関していろいろな発明があります。最初の読み切りの時点で新しい漫画を読まされたと思いました。まさに、漫画の歴史を変えた読み切りだったと思います。

 絵は原画展などを見ていただければわかるのですが、緻密で一切の妥協がない。カラー原稿も非常に時間がかかっていて、編集者としては「もう少し手を抜いて原稿を早めてもらっても、人気は取れますよ」と言いたいところですが、全く手を抜かない。だからこそファンの信頼を勝ち取っているのでしょう。

 ストーリーも、世界の漫画の作り方を変えたと言えます。特にジャンプは毎週の人気が勝負なので、大げさに言うと来週のことは考えずにとにかく今週面白いものを目指せばよかった。しかし、ワンピースは壮大な物語の構想と綿密な伏線で読者を引き込んでいく新しいスタイルで、圧倒的な人気を集めた。これは他の漫画にも多大な影響を与えており、ワンピース以降行き当たりばったりの漫画は本当に少なくなっています。

 回想編をしっかり描くことも特徴です。週刊少年漫画では重たく暗い回想編は人気が取りにくいのでなるべく避ける、短くすることが主流でした。しかし、尾田先生はそこで「読者をだましてはいけない」「しっかりその先に面白いものがある」という信念で読者の期待のハードルを越えていく。現在のワノ国編でも過去の伏線がどんどん回収されていて、読者もストーリーの細部まで覚えていないと本当の面白さが味わえない。何回読んでも面白い、何回も読まなきゃいけない面白さがありますね。

 ――魅力的なキャラクターが多数出てきます。

 まず、シンプルで子供でも描きたくなるような造形の面白さがあります。最初はデザインや造形で好きになって、物語を読んでいくと一人一人歴史やストーリーが深く描かれているので、もっと好きになる、離れられなくなります。これだけ大量にキャラクターを作っていても、それぞれデザインが違って面白いので、よくそんなに引き出しがあるなあと感心しています。

 私が一番好きなキャラクターは麦わらの一味のゾロです。ゾロは名シーンが多い。その中でも特に好きなのが初登場の第3話(「“海賊狩りのゾロ”登場」)。子供がゾロのために作ったおにぎりを悪役が踏みにじるのですが、子供がいなくなった後にそれを全部食べるシーンがすごくかっこいい、静かな男っぷりを感じました。

毎日新聞
https://news.yahoo.co.jp/articles/532d5878e2c6367e1a1551baa5505f57f6d8cb2a

2: : 2021/09/02(木) 11:23:16.04 _USER9
 ◇ターニングポイントになった頂上戦争編

 ――編集長が好きな名言は?

 ベタすぎるんですが、エースの最期のセリフ「愛してくれて………ありがとう!!!」(第483話「答えを探して 火拳のエース戦場に死す」)です。掲載当時、私は原稿の最終チェックをする校了担当でした。他の長期連載作品もそうなのですが、ワンピースは締め切りギリギリになりがちで、でも校了作業であのシーンを読んだ時に「こんな原稿ならいつまでも待ちますわ」と思ったものです。私はワンピースの担当編集の経験はなく、自分の担当作品で追いつきたい、超えたいとライバル視していましたが、このシーンはすごすぎる、素直に負けたと思いました。世界の漫画史の中でもトップレベルの名シーンだと思います。

 あとは、白ひげが裏切った仲間を抱きしめて言う「バカな息子を――それでも愛そう…」(第472話「赤犬の謀略!おとしいれられた白ひげ」)も好きです。私は編集長なので、こんな上司になりたいと憧れます。

 ――どちらも頂上戦争編からのチョイスです。

 頂上戦争編は作品の人気を語る上で、ターニングポイントの一つになっています。最新刊発売時にコンビニの棚に見たことがない冊数が並んでいて、その写真を撮らせていただいて担当編集者に見せたのを覚えています。翌日の朝に行くと、ほとんど残っていませんでした。それぐらい人気が高まっていました。

 ――期間限定で単行本90巻分を無料公開しました。

 出版社としてこれまでになかった取り組みです。これも尾田先生の、なるべく多くの読者、特に若い人たちに読んでもらいたいという強い思いからです。会社としては大きな決断でしたが、担当編集者が社長に直談判して実現しました。

 ――海外でも人気があります。

 ワンピースは、海外で人気が出るのに少し時間がかかりました。海外では「DRAGON BALL」や「NARUTO-ナルト-」が人気で、金髪のキャラクターでないと受け入れられないのではないか、そんなジンクスがありました。それでもワンピースは巻を追って、アニメが浸透するにつれてしっかり人気を獲得できたので、そのジンクスはただの都市伝説、日本で面白い漫画は海外でもしっかり人気が取れることを証明してくれました。

 地域別ではもともとヨーロッパが強いのですが、最近では東南アジア、北米もすごく盛り上がっていて、グッズ販売やイベントの集客、アプリでの最新話のアクセス数が好調です。
 ――今後への期待は?

 ワンピースは24年間にわたりジャンプだけでなく、世界の漫画シーンのトップを走り続けています。しかも、アニメーションも同時に並走している。こんな作品は漫画の歴史上ありません。それが最終シリーズに向けて本格的に加速するということで、エンターテインメントの歴史の中で、誰も見たことがない盛り上がりになるという手応えを感じています。

 尾田先生自身も、エネルギーが枯渇しているような印象は全くありません。ここからもっとパワーアップして最終回に向かっていく、炎が強くなっていくのを感じます。皆さんの期待を裏切らない、それを超える展開になると期待しています。読者の皆さんも最後まで一緒に楽しみましょう。

3: : 2021/09/02(木) 11:23:46.29
鬼滅の刃より
ワンピースのほうが売れてるという事実

5: : 2021/09/02(木) 11:24:46.24
ちゃんと主人公が人気一位なのは立派

8: : 2021/09/02(木) 11:25:49.28
売上はともかく、内容盛り上がってたの何年前よ

引用元https://hayabusa9.5ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1630549372/