◆メジャーリーグ　レイズ４―６ブルージェイズ（２４日、セントピーターズバーグ・トロピカーナフィールド）

　レイズ・筒香嘉智外野手（２８）が２４日（日本時間２５日）、本拠地のブルージェイズ戦に、「５番・指名打者」でスタメンフル出場。１打席目に右翼ポール際へ先取点となる４号ソロを放つと、２打席目からは３打席連続で四球を選び、全４打席で出塁した。

　久々の快音は最高の形になった。両軍無得点の２回１死走者なしで迎えた１打席目。メジャー通算７６勝を誇る先発右腕Ｔ・ロアーク投手（３３）の内角９０・６マイル（約１４５・８キロ）直球を捉えた。打球は一直線に右翼ポール際に飛んでいき、あっという間にフェンスを越えていった。１５打席ぶりの安打は、飛距離３６８フィート（約１１２・２メートル）、打球速度は９７マイル（約１５６・１キロ）、打球角度は３２度という一発だった。

　連続打席無安打を「１４」で止め、２打席目以降は冷静だった。４回１死の２打席目ではフルカウントから高めのシンカーを見送って四球。アダメスが２ランを放ち、追加点となるホームを踏んだ。３打席目も四球を選ぶと、２点を追う８回無死一塁の４打席目は、１６～１９年に阪神に在籍していた救援右腕のドリスと対戦。日本時代は１４打数２安打、８三振と相性は良くなかったが、４球連続ファウルなどで粘り、９球目を見送って四球を選んだ。

　打率こそ１割７分８厘にとどまっているが、３打席連続四球という選球眼は筒香の武器のひとつ。調子が上向かない中でも、しっかり仕事をした。この日がレギュラーシーズンのちょうど半分となる３０試合目。チームは逆転負けを喫したが、１９勝１１敗の貯金８で激戦ア・リーグ東地区の首位だ。後半戦は、筒香が波に乗ればチームもさらに加速していくはずだ。

　ブルージェイズ・山口俊投手（３３）の登板はなく、直接対決はなかった。

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